R442号を左折し、県道30号を長湯温泉方面へ進むと、新設されたバイパスと旧道の交差点が見えてきます。右手には驚くほどの水が湧く飲泉場があります。この場所から手前100mほどのところにきもと温泉があります。経営は長屋のように隣接する木本商店のようです。料金は木本商店で支払っても料金箱に投げ入れてもかまわないとのことです。
こちらには、後で増設された温泉と古い温泉があります。本日は古いほうに入ります。人一人の利用ならいいのですが、二人となると脱衣所の空間はやや窮屈な印象です。しかし、幸運にも先客と入れ替わりに貸切となりました。浴場は4畳半ほどの空間、遠慮がちに3人ほどは入れる浴槽がひとつあるのみ。体を洗うとすれば、わずかに残る床でということになります。
湯は塩水のような濁りを帯びています。熱い湯は、ほとんど無臭ながら飲んでみると強い酸味が広がります。湯口は鉄管が無造作に窓際から伸び、どんどん注ぎ込まれてきます。窓の外にはドラム缶、湯がこちらで男女別の浴槽へ仕分けられているようです。わくわくする光景です。
浴場の壁はすべてプラスティック製の波板が貼られています。湿気から建物を守る簡易対策なのでしょうか。浴槽の縁や床はコーティングされたように温泉の成分がこびりつき、長湯温泉の証を見ることができます。増設されたほうの温泉は次回の楽しみに取っておきました。
□
長湯温泉 きもと温泉 (古いほうの温泉)
竹田市直入町桑畑3273-1
ナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩泉
46.1℃ シャンプー類なし 飲泉可
150円
6:00~21:00
家族風呂600円/60分
2007/5/26