入浴セットを持って浴舎へ近づこうとしたとき、すれ違ったおじさんに呼び止められました。「お風呂？」「はい」「なら、300円。小さいのある？」。てっきりお客さんと思っていたので、暫し躊躇したのですが、恐る恐る渡し浴舎へ入りました。
こちらは、浴舎に受付はなく、貼り紙によれば食事をする建物の受付で入浴料を支払うことになっているようです。脱衣所には木製の棚が並び、反対の壁には温泉の効能などを書いたパネルが掲げられています。先客2名と入れ替わりに貸切です。浴室は高い天井で、梁がむき出しの造りです。白い壁はところどころ変色しています。
主浴槽には湯口から絶えず湯が勢いよく注がれています。琥珀色の湯です。浴槽の淵に配した石の板、固定されていないところがあるので注意が必要です。
主浴槽にくっつく小さな浴槽、主浴槽を溢れた湯が入ってきます。ただ、下のほうは温く、その役割を理解できないままです。
浴室には１間幅の扉が２つ設けられています。なかなか開けることができません。やっと開けた扉の外には露天風呂があります。が、空っぽ。
露天から見える風景は、柑橘畑の先に奇岩を望む耶馬溪を楽しむことができます。せっかくの露天風呂、惜しい気がします。
□
しいたけ村 勝敬庵
中津市耶馬溪町深耶馬3222
0979-55-2065
単純温泉
42.2℃
ヘアーシャンプー、ドライヤーあり
300円
11：00～22：00
2010/10/27