小野屋温泉

小野屋温泉、探すのに少し苦労しました。湯布院町から大分市へ向かって国道210号を進みます。庄内町の役場を過ぎ次の信号機の交差点に掲げられた「小野屋商店街」の看板に従い左斜め方向のわき道へ。約1kmほど進むと大分川にかかる古い橋を渡ることになります。それを50mほど進むと右側に見えてくるのが小野屋温泉の看板です。



「ごめんください。」と声をかけ温泉に入れるか尋ねると、「どうぞ」という快い返事。スリッパに履き替え浴室へ向かいます。「ちょっと蒸し暑いなあ!」が第一印象。川に面していて風景が楽しめるんですが、どうやら窓は開かない仕組みのようです。天井に湯気の逃げ道はありますが、本格的な夏場はたまらない暑さではないかと心配です。



脱衣所と浴場は一体化しています。大きめの共同浴場といった作りです。木製の棚が20個ほど並んでいます。洗い場は6箇所、鏡付きシャワー付きです。なんといっても小野屋温泉の特徴は湯の色です。ブラックコーヒーの色とでも言いますか、褐色した湯は以外にも無臭のようです。6m×3mほどの浴槽は岩風呂、奥には打たせ湯が2箇所あります。かなり高い位置から落ちてくる打たせ湯の色も褐色です。湯に浸かっていると、なんだか重油の中に浸かっているような気分になります。しかし肌触りに特徴もなく、タオルが黒く変色することもありません。
湯口は男女を分ける壁際にパイプがあり、少なめに供給されていますが、打たせ湯の湯も内湯へ流れてくる仕組みのため浴槽からはたくさんお湯が溢れ出ています。

洗い場の湯も褐色の湯が供給されています。しかし、上がるときタオルは水のみを洗面器にためて洗いました。やはりタオルが黒くなりそうな心配を拭えませんでした。石鹸類はなし、ドライヤーもありません。


小野屋温泉 ※閉鎖の情報あり
大分郡庄内町大字東長宝454-1
湧出地 庄内町東長宝565-2
単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
51℃
強黄褐色、澄明、無味、無臭 
300円
11:00~22:00
2004/5/12