県道30号が長湯温泉中心街を避けるように山手側に分岐し上り坂を走り終えた辺り、右手に看板が見えてきます。舗装されていない駐車場に車を止めると、数匹の犬が迎えてくれます。
温泉印の扉を開け、直ぐの右手にある木製の料金箱に200円を投げ入れます。後は、奥まったところにある浴場まで右折、左折、右折します。
脱衣所の扉を開けると先客あり。木製の簡易な脱衣棚に衣服を投げ込みます。浴場の扉を開けると湯気と薄緑色の湯が目を引きます。変形三角形の浴槽はコンクリート製、淵は成分によるものか、侵食されています。
壁から伸びた太いパイプからは無造作に湯が注がれています。口に含んでみると甘みを帯びた酸味が喉を潤します。
湯面には白いツブツブが浮かぶ膜が広がっています。肌を刺激するような印象はありません。小ぶりの浴槽があります。入ろうとしたら、こちらは入らないほうがよいと先客の老人から制止されました。洗い場には混合栓が用意されています。湯印の蛇口をひねるも湯は出ません。浴槽の湯を洗面器ですくって使うことにしました。
浴室の窓は広く、長湯の田畑と山々が見渡せます。長閑な景色を眺めながらの湯、とても贅沢な時間をいただきました。
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長湯温泉 万寿温泉 大山住の湯
竹田市直入町大字長湯3135-1
0974(75)2176
マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
51.3℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
200円
7:00~21:00
食事あり 素泊まり可
2012/1/29