駅ビル工事中のJR大分駅北口から左方面へ道を進むと、昭和時代を彷彿とさせる建物が見えてきます。浴舎に隣接して5~6台の駐車場が用意されているので、助かります。
向かって右側が男湯です。入ると左に番台があります。料金はこちらで支払います。脱衣所には郷愁を誘う木製の脱衣棚が用意されています。鏡の前にはドライヤーも備えられています。
透明のガラス戸をあけると浴場。洗い場が左と中央、右側にあり、押し込み式の吐水口が並びます。長方形の細かいタイルが浴槽、壁などに貼られ、昭和の臭いが漂ってきます。
浴槽は2層に分かれ、広めの浴槽に魚の湯口から湯が注がれています。そのままでは熱くて入れません。狭いほうの浴槽は適温で、ゆっくりのんびりできます。
浴槽を満たすのは薄いコーヒー色の湯、檜臭が鼻腔に届きます。湯上りの肌は荒れることなく、しっとりとした印象を残します。
洗い場にも温泉が引かれています。飲泉はできないようです。
浴場は時間がとまり、いい尽くせない安堵感に包まれます。スピードに価値を求める愚かさを諭しているようにも思えます。
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あたみ温泉
大分市末広町1-3-4
097(532)4324
ナトリウム-炭酸水素塩泉
52.6℃
内湯
シャンプー類あり ドライヤーあり
380円
14:00~23:00
休:火曜日
2014/3/9