天ケ瀬温泉 天瀬憩の家

日田市と玖珠町の中間あたり、わずかな場所を分け合うように温泉宿が肩を寄せ合う。天ケ瀬温泉の印象だ。平成の合併以前は天瀬町の中心だった。町の行政機能が配置されていた場所には日田市天瀬振興局の看板が掲げられている。そんな建物の国道向かいにあるのが憩の家だ。




正午前、暖簾は揺れるが車はない。客はいないようだ。引き戸を開け中に入ると直ぐ右手に入浴チケットの自販機、左手の奥には受付があり初老の男性が座っていた。チケットを買い受付の男性へ渡す。男湯入口は受付に座る男性の背後にある扉だ。脱衣所は細長い。プラ籠が置かれた脱衣棚と長椅子が一つあるだけだ。



扉を開けると浴場だ。南向きの窓から陽光が激しく差し込む。窓辺に沿い左右の幅いっぱいに浴槽が配置されている。20人くらいは入れそうな広さだ。太い湯口からは激熱の湯が注がれている。湯口付近には白い成分が付着している。湯は熱すぎて直接手にすくうことはできない。洗面器に湯を貯め口に含んでみると極弱い塩味を感じる。鼻を近づけると塩素臭をわずかに感じる。ほぼ無色だが湯の中では白い粒が舞っている。温泉成分のようだ。




浴槽に満たされる湯はやがて浴槽の淵を越え洗い場へ流れ去っていく。惜しげもなく湯が消え去っていくのだ。湯量豊富な証だろう。


天ケ瀬温泉 天瀬憩の家
日田市天瀬町桜竹667-1
0973(57)3793 HP
単純温泉
58℃
シャンプー類なし 石鹸あり ドライヤーなし
内湯
410円(日田市民150円、70歳以上の日田市民100円)
11:00~19:00(10月~3月)
11:00~20:00(4月~9月)
休:月曜日、12月31日、1月1日
2019/1/3