天ヶ瀬温泉 旅館福屋

天ヶ瀬温泉街を貫く通りを玖珠方面へ進み、途中から右に折れ国道210号バイパスへ抜ける急な坂道を上って行く。JR久大線のガードを抜け左に折れながらなおも上ると坂の途中、右手に古い宿がある。
立ち寄り湯営業中の提灯が下がる。玄関に入り声をかける。しばらく間をおいて初老の男性が顔を出された。立ち寄り湯をお願いする。




帳場の前を過ぎ、浴場へ案内していただく。浴場には男湯、女湯、露天、貸切湯が揃う。廊下の壁に手書きの配置図が掲げられていた。

男湯に入る。脱衣所は左右に細長い。脱衣棚にプラ籠が置かれている。いたって質素だ。浴場は鉄骨がむき出しで水色に塗られていた。玖珠川を望む窓は全面がラス戸で、浴場は鉄骨造りのようだ。



浴槽は窓に沿い左右いっぱいに配置されている。浴槽内部は黒く変色しているようだが、湯そのものは透明。手にすくう。臭いを感じとれない。口に含む。特別な味覚は残らない。身を沈める。程よい湯温だ。肌を刺激するでもなく優しい浴感だ。




一旦服を着て露天風呂へ向かう。玖珠川を見下ろすロケーションだ。右岸の水力発電所建屋も望む。浴槽は岩で組まれ、内湯と同じ浴感の湯が注がれているようだ。




傾斜地に立つ宿において、露天風呂や貸切湯を設けるのは至難の業であろう。宿の工夫に敬意を感じる。露天は男女の区分がない。混浴なのか、時間によって男女を分けているのか、悪しからず未確認だ。




天ヶ瀬温泉 旅館福屋
日田市天瀬町赤岩6-1
0973(57)2205
含芒硝食塩硫化水素泉
70℃
シャンプー類あり ドライヤーなし
内湯 露天 貸切湯
500円
※貸切湯の料金未確認
11:00~17:00(土日11:00~16:00)
2019/1/3