由布院から湯平へ向かう県道沿いに浴舎はあります。どう見ても倉庫としか思えません。立ち止まり入口に掲げられている看板を見入れば、ここが温泉だということがわかります。駐車場はありませんので、個人で工夫が必要です。
100円を料金箱に入れ男湯の扉を押し開けます。誰もいません。貸切ですが暗い。浴舎には窓がないようです。
自前の洗面器を初めて使います。湯をすくうと熱い!とても熱い!別府並です。かかり湯をします。ガマン!湯船に身を沈めます。慣れたら、いい感じです。
浴槽はコンクリート打ちっぱなし、もう古いのか、表面はざらざらです。湯は無色透明、無味、極く弱い金臭を感じました。同じ空間に脱衣所と浴槽があるのはよく目にしますが、揚力ポンプがあるのは初めてです。元気に動いています。冷えた肌が温まります。
賑わう由布院の民芸村界隈とは、全く異なる加勢の湯の空間です。昭和31年の湯の分析表が、この町にもうひとつの暮らしがあることを語りかけているように感じました。
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西石松共同温泉 加勢の湯
由布市湯布院町石松
単純温泉(緩和性低張性高温泉)
77.5℃
無色 微金臭 無味 掛け流し アメニティーなし
100円
6:00~22:30
2005/12/24