不条理に心を締め付ける日常を忘れたいのなら、お勧めの湯かもしれません。草原の中に建つ浴舎には露天風呂が用意され、湯に身を浸しながら阿蘇の山々をゆっくり眺めることができます。
瀬の本高原から竹田方面へ延びる国道442を進み、案内に従いハンドルを右に切り草原の中のなだらかな道を下っていくと、コテージという言葉が似合いの建物群が見えてきます。
受付から棟から浴舎へ続く通路を進み、温泉受付でチェックを済ませます。
脱衣所には100円バック式コインロッカーと木製の棚が並びます。一面鏡の洗面台にはドライヤーも備えられています。細長い洗い場の左にはずらりと洗い場が並び、右手には内湯が配置されています。突き当たりはサウナも用意されています。
内湯は透明度の高い黄金色の湯が満たされ、溢れた湯は露天へ流れていくようです。湯口の湯を口に含むと重い印象の酸味が広がります。炭酸と異なり飲用に抵抗を覚える味です。
サウナ入口の手前に露天への扉があります。露天風呂からは阿蘇の涅槃像を一望でき、邪魔するものは一切ありません。
切石で組まれた浴槽の周りには木製のテラスが設置され、火照った身体を冷ましながら久住の風景を楽しむことができます。掲示によれば、内湯は掛け流し、露天は放流と循環の併用とのことです。
こちらの湯は数回お邪魔しています。いつも人が多かったのですが、この日の同浴は一人のみ、やがてひとりっきりでした。
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久住高原コテージ
竹田市久住町白丹7571-23
0974(64)3111 HP
ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
47.2℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 サウナ
500円
11:00~19:00
貸切湯:1600円/50分
2012/12/1