壁湯共同浴場

熊本県小国町と九重町を結ぶ国道387号線には、力のある温泉が点在しています。壁湯はこのルートでも最も北に位置する温泉です。宝泉寺温泉郷のひとつとして宣伝されているようです。隣りには福元屋の壁湯もあります。車を国道反対側の駐車場に停め坂道を降りていきます。そのまま進めば共同浴場、左折すれば福元屋です。



200円を料金箱に投げ込みます。脱衣所には屋根があり棚がありますが、扉はありません。開放的です。浴場は脱衣所の下に位置し、階段を降りることにないます。先客がお一人、ここで入浴の慣わしに戸惑います。浴槽は2つに仕切られています。階段を降りてすぐのところに体を洗うための細長い浴槽(W100×D400ほど)、上がり湯として広い浴槽です。細長いところでまず体を洗います。石鹸をつけて浴槽の中で洗うのです。まるでバスタブです。



この洗い場の浴槽には広い浴槽から溢れた湯が流れ込み、溢れた湯は流れ去っていく仕組みです。体を洗った後は、広い浴槽でのんびり湯につかります。湯は程よい温度です。湯口?どこにあるのか・・・浴槽の底に敷かれた丸い石の間から湧き出しています。浴槽は壁をくりぬきコンクリートで固められているようです。



浴湯からはすぐ下を流れる川を眺めることはできません。安全のためか1m程の壁があって、川の景色を楽しみながら入浴というわけにはいかないのです。それでも、情緒を感じる雰囲気はいいものです。




広い浴槽につかっていると、挨拶を交わしながら初老の男性、続けて初老の女性が入ってこられました。まだ明るい午後の4時半です。地元では当たり前のようです。やがてまた、初老の夫婦が入ってこられました。


壁湯共同浴場
玖珠郡九重町大字町田
単純温泉(含むラジュウム)
自然湧出
混浴
200円(子供100)
2008/8/3