やかた田舎の学校

国道212号から県道44号にハンドルを切り山間地風景を5kmほど眺めながら進むと、学校のような建物が左に見えてくる。



廃校となった小学校を活用した宿泊研修施設で、宿泊者は冷鉱泉を加温した湯を楽しむことができる。通常は日帰りでの温泉提供は行われていないのだが、初の試みで7月から9月までの昼間限定で加温しない冷鉱泉が提供されている。

玄関を入ると突き当たりを廊下が走る。浴場は右手の奥となる。揺れる暖簾をくぐると脱衣所だ。右に木製の棚、左に洗面台が配置された空間が迎える。掃除が行き届いている。



アルミ製の扉を開けると浴室。右に洗い場、左に浴槽が配置されている。正面の窓辺には洗面器と椅子が並ぶ。洗い場には木製の低い長椅子が置かれている。
浴槽はFRP製と思われる乳白色の四角形で、飾りもなくシンプルだ。コックは2つ、蛇口がひとつある。手前のコックを回すと平べったい湯口から音も立てずに源泉が投入される。




コックは開けたまま掛け流しで利用できる。源泉温度20.6℃の湯は冷たいが、間もなく炭酸泉ならでの特徴を体感することになる。体中が細かい泡に包まれるのだ。源泉は飲めないが口に含むと甘味と酸味が一気に広がる。極上の湯だ。



館内を見学させていただいた。2階は宿泊部屋などが並ぶ。階段は時間を重ねた表情が残り、屋形小学校時代の写真などが壁に掲示されている。


やかた田舎の学校 やかた冷鉱泉
中津市本耶馬溪町東屋形510
0979(52)3115 HP
含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
20.6℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
300円
10:00~16:00(2015/7~9限定)
休:第3火曜日
2015/8/29