国民宿舎久住高原荘の入口を通り過ぎ、すぐさま左折、並ぶ木立を縫って進むこと3分、やがて登山者用の駐車場が迎えてくれます。ここから先は宿泊者用の駐車場とのこと、100mほど歩くと赤川荘が見えてきます。ずっと行きたいと願っていた赤川温泉赤川荘、思いが果たされました。
玄関の扉に張り紙があります。露天風呂のボイラーが故障とのこと。まあそれでもいいさと扉を開けて中へ入ります。「お風呂いいですか?」と訊ねると「入れますが、露天風呂のボイラーが壊れてますよ。うちは冷鉱泉なので冷たいですよ。」との返事、いいですよと答えると浴槽の場所を案内していただきました。先客2名。脱衣所にはコインロッカーもありました。浴場への扉を開けると、内湯のガラスの向こうに青みを帯びた乳白色の露天風呂と勢いよく流れ落ちる滝が目に入りました。圧倒されました。露天風呂の湯のその色は、目を奪われるほどの鮮やかさです。これが赤川荘の露天風呂です。
赤川荘は冷鉱泉なので、適温まで沸かしているのです。内湯には冷鉱泉と温められた湯があります。露天風呂にも冷鉱泉と適温の湯があります。故障していたのは、露天風呂のほうの湯を沸かすボイラー、仕方なく露天風呂の冷鉱泉と内湯の沸かし湯を交互に入りました。これでも結構いい感じでした。冷鉱泉の露天風呂は、先の方で混浴になります。礼儀正しく入浴しましょう。
飲泉もできるようです。内湯の冷鉱泉の湯口からの湯を飲んでみました。弱い炭酸味を感じます。余り抵抗なく飲めます。洗い場は3箇所鏡付きです。シャンプー類も備え付けられています。赤川荘は宿泊施設が本業なのです。
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赤川温泉 赤川荘
竹田市久住町大字久住4008番地1
0974(76)0081 HP
含二酸化炭素・硫黄-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉(硫化水素型)
23.3℃
ボディーシャンプー、ヘアーシャンプー有り
700円
10:00~18:00
休:火・水・木
12月~3月休館
2004/12/22
■再訪 2005/10/10
久しぶりの赤川荘です。男女入れ替わりの浴場、今日は左手、山側です。午前9時半頃に到着したのですが、すでに3人ほどの先客です。露天が人気です。内湯が数分貸し切りになりました。写真はその時間に写しました。絶景を独り占めできるのは、平日ぐらいしかなさそうです。
■再訪 2011/5/5
たまたまの青空に迎えられました。幸せ。
登山者用の駐車場には桜のような花が咲いています。綺麗。
連休中でしたが浴場の客は少なく、のんびりとした時間をいただきました。
■再訪2013/6/28
6月の雨に新緑の葉たちはすっかり濡れていました。肌寒い気温に包まれた赤川に登山者の姿は2人。平日の夕暮れ前は、自然が人工音をすべて遮断してしまったかのようです。
湯に身を沈める人影はなく、ひとりっきりの時間が過ぎて行きます。
主浴槽は適温、手前の小浴槽は冷たく、交互に入ります。露天も冷たく、そのまま入っていると身体から体温が奪われそうです。
湯口の湯を口に含んでみました。強い苦味を帯びた酸味が舌を刺激します。癖のある湯です。肌には硫化水素臭が残ります。
独り占めした湯、贅沢なひと時です。