脱衣所にはコインロッカー（１００円）と棚、小さな長椅子、そして質素な洗面があります。目を引くのは左の写真の注意書きです。浴室は１０畳ほどの広さ、浴槽は３．５ｍ×２．５ｍほどです。湯は壁から突き出たパイプから浴槽の中へ直接供給されています。浴槽の写真の隅にある湯口からは何も供給されていません。不思議だったのは手前にある蛇口です。開けてはみませんでしたが、多分適温とするため湯温調整用の水の蛇口ではないかと想像します。あふれた湯は、浴槽の手前にある切込みから溢れていきます。浴槽は岩風呂ですが淵には檜（？）が設置され、ぬくもりを感じました。
洗い場は２箇所、でも湯も水も出ません。２つの洗い場は使えませんでした。湯は無色無臭、多分無味でしょう。特色はほとんどありません。明らかなヌルヌル感もありません。勿論、カルキ臭はありませんし体はよ～く温まります。温泉に違いはありません。正に単純温泉ですね。男女を分ける高い板壁には時計をはずしたと思われる跡があります。時計は玄関を入ってすぐの壁に掲げられています。
日曜日のこの日、由布院は相変わらずたくさんの人々が行き交っていましたが、湯ノ坪温泉はひっそりとした静かな時間を提供してくれました。観光地由布院、民芸村に近いこともあって観光客を意識した造りの共同浴場ですが、温泉地に来たことを心地よく感じさせてくれる良い温泉です。
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湯ノ坪温泉 共同浴場
由布市湯布院町湯ノ坪
単純温泉（緩和性低張高温泉）
64℃
石鹸、シャンプー、ドライヤーなし
内湯
200円
10：00～18：00（組合員は～22：00）
2004/3/28